LinkedInで連絡してきたリクルーターとの電話の受け方

LinkedInでリクルーター/ヘッドハンターから「つながりリクエスト」やInMail(LinkedIn内のメール)が届いてから電話インタビューを受けるまでの対応について解説します。
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LinkedInでのリクルーター/ヘッドハンターからの最初の連絡には「つながりリクエスト」と「InMail(LinkedIn内メッセージ)」の2種類があります。

つながりリクエスト

LinkedInでいう「つながり」とは、お互いのプロフィールや投稿を互いに見られるようにすることで、機能的にはFacebookでいう「友達」にあたります。ただし、プライベートな投稿が中心のFacebookに対して、LinkedInプライベートな投稿ではなくビジネスにちなんだ投稿をする媒体です。Facebookは実際に面識のあるかどうかで友達として承認するのに対し、LinkedInその人脈を築きたいかどうかでつながりを承認します。
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LinkedInを使っているリクルーター/ヘッドハンターは、まずつながりリクエストを送って相手が転職に関心があるかどうかを様子を見ることが多いです。私が転職活動中は、電話インタビューの場数を踏むことが目的だったので、リクルーター/ヘッドハンターからのつながりリクエストは無条件に承認しました。つながりを承認すると、まもなくリクルーター/ヘッドハンターから、InMailで電話インタビューを申し込んできます。

InMail(LinkedIn内メッセージ)

InMailとはLinkedIn内メッセージのことです。デフォルトのセキュリティ設定では、つながりを承認した人だけでなく、承認していない人からのメッセージも届きます。リクルーター/ヘッドハンターからの最初の連絡は、だいたい「あなたのプロファイルに合う案件があるので、興味があれば電話で話しませんか」というメッセージです。
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この手の「電話で話したい」というメッセージが届いたら、「無料の英語面接トレーニング」だと思って、断らずにアポを入れましょう。電話インタビューを受けられる時間帯と携帯電話番号を伝えましょう。私が転職活動中は、平日の昼休みと退勤後の時間を伝えていました。また、個人携帯番号を伝えることに抵抗があったので、Smartalkという050の電話番号を持てる電話アプリを使っていました。英語スカウトメール(メッセージ)への返信の例文を参考に返信してみましょう。

電話面談の準備

上記のメッセージ例文の通り、電話を受けるのは仕事の合間になります。そのため、以下の条件に合う場所を見つけておくことが必要です。
  • 勤務先の近所で同僚に電話を聞かれるリスクがない場所
  • 電波状況の良い場所(ビルの非常階段や地下駐車場などは無理)
  • 雨の日でも対応できる場所(屋外で傘を差しながらは無理)
私の当時の勤務先のビルには、アトリウム(ガラス張りの吹き抜け)があり、その通路は人通りも少なく静かだったので、そこをよく利用していました。アトリウムは音が響く場所もあるので、音が響かない場所を選ぶ必要はありますが、電波状況がよく、だだっ広いのに人がいないという点では好都合でした。
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携帯電話の場合は、イヤホンマイクの用意も必要です。人は相手の声が聴きづらいと声を張り上げる傾向があります。イヤホンマイクで音量を確保しておけば、普通の声の大きさで話すことができます。iPhoneならば、iPhone標準のイヤホンマイクで十分です。Bluetoothマイクは不具合が起きやすいので、有線マイクをお薦めします。
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リクルーター/ヘッドハンターとスムーズに話すには、よく聞かれる質問への回答を用意しておくとよいでしょう。(もちろん英語で)
  • 簡単な経歴(CVのサマリーと直近5年の経歴を英語で話せる程度、英語での業務経験の説明は必須)
  • 現在の年収(転職が決まれば、転職先に現職から源泉徴収票が送られるので、下駄を履かせすぎないように)
  • 転職したい理由(「成長分野で働きたい」などのポジティブな理由)
  • 転職の希望条件(職種、業種、年収、勤務地など)
  • 転職の目標時期と可能時期(いつまでに転職したいのか、採用が決まったらいつから転職できるのか)

電話面談当日

携帯電話を充電してイヤホンマイクをセットして、静かな場所で、電話を待ってください。とにかく場数を踏むことが目的なので、失敗しても気にせず次に行きましょう。
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私の場合、LinkedInで連絡してきたリクルーター/ヘッドハンターのうち、日本にいる外国人が8割で、2割は海外からでした。ロンドン、シンガポール、香港、ウランバートルなど、いろんなところからかかってきました。国によってアクセントがだいぶ違います。Singlish(シンガポール英語)を初めて聞いたときは、なかなか聞き取れず、何度も聞き返しました。
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Smartalkは国際電話との相性が悪いので、海外の相手には、個人の携帯電話番号を教えるか、SkypeWhatsappなどの通話アプリを使いました。最初の10人ぐらいは失敗の連続でしたが、だんだん慣れてきます。「無料の英語面接レッスン」だと思って場数を踏みましょう。

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